アイヌ・沖縄を考える会の紹介

私たちアイヌ・沖縄を考える会は、「日本」の先住民族の問題を考えるサークルとして、京都大学の学生を中心に1996年につくられました。

この「日本」という社会は、決して単一な文化・言語を持ち、同じ歴史を持った均質な人々によって構成されているわけではありません。
アイヌモシリ・琉球王国はわずか100年ちょっと前に強制的に日本の一部とされ、北海道・沖縄県とされました。そして現在でも、アイヌ民族・ウチナーンチュを本人が望む望まざるとに関わらずあたりまえのように「日本」「日本人」の一部として扱い、その一方で現実には差別的な状況を押しつけているのがこの社会なのです。

私たちはアイヌ・沖縄と「日本」の関わりを考えることで、この社会の在り方や、そもそもこの「日本」という概念がどのようにつかわれ、どのような意味を持っているのかということを、それぞれが自らの立場をふまえたうえで、自分自身の問題として考えていきたいと思っています。

自らの立場をふまえるとしましたが、まずマジョリティの日本人(≒和人/ヤマトンチュー)は、歴史的におこなってきたアイヌ民族やウチナーンチュに対する加害の責任を引き受けざるを得ないと思います。仮に自分は差別していない!と思っていても、自ら望んでマジョリティ日本人に生まれたわけではなくても、「和人あるいはヤマトンチュー」だという「ただそれだけの理由」で、現に今アイヌ民族やウチナーンチュが受けている差別や不利益を被らないでいられる。そして、そのような差別や不利益の押し付けの上にマジョリティ日本人の「あたりまえの生活」が成り立っている、ということが問題なのです。

そしてまた、均質な「日本人らしさ」を強制し、異質な存在を許さず従属させ同化する、あるいは徹底的に排除するようなこの社会は誰にとっても息苦しくつまらない社会だと思います。そこでは、支配を正当化するためのウソや偏見がまかり通り、無知であることを強いられるからです。そのような中では、実は誰一人として、自らのありかたや他者との関係を自由に決められないのではないでしょうか。

私たちは今のところこういったことを考えながら活動しています。なぜアイヌ民族・沖縄の事に関わるのかという理由には、メンバー一人一人異なる部分も当然あります。私たちは現在この社会で生きる、アイヌ民族、ウチナーンチュ、在日朝鮮人、その他色々な理由で「日本」に暮らす外国人、マジョリティ日本人、あるいは以上のようにひとくくりにできない様々な者同士が、それぞれの立場を踏まえた上で、現在の状況を変えていくために共になにかやっていきたいと考えています。